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2022-02-01

水田抑草でこつぶっこを使用している。すぐ横に民家もあり匂いを気にしている。PSBTやプロバイオリキッドの施用について詳しく(単独や3種類併用など)、またできる限り経済的方法を教えてください。浮草やアオミドロの対策法も教えてください。

「PSBT発酵粒状油粕」は成分が高く、施用量も減らせて、コスト軽減になると思いますが(主原料のヒマシ油粕が高騰したため値上がりします。)食味、品質、収量から考えると「農産発酵こつぶっこ」が優秀と考えています。

大分の宗像農園の資料を添付します。「プロバイオリキッド」でも水田抑草の試験を行いました。以前にお米の勉強会を開催したときに、有機液肥による水田抑草対策の開発を依頼され、実現いたしました。今回からは「嫌気発酵」にて低分子化した上に、バチルスサブチルスやバチルスチュ-リンゲシスを用いて「好気発酵」させ、再度嫌気発酵ています。サブチルは特にゼラチンの分解力が強くさらに低分子化され、チュ-リンゲシスの機能を期待するところであります。

「農産発酵こつぶっこ」の抑草対策で、水田の濁りが少なく持続出来なかったり、寒冷地など低温で強還元層ができにくい所に、20kg/10a流し込んでいただければ、速効的に抑草機能が向上いたします。また、バチルスサブチルスの効果で収穫後、稲わらの分解に葉面散布してからすき込みを試験研究しています。しかし、液肥の流し込み抑草は、液体の為どうしても流亡がある様子で、収量的に固形が良い様子です。

有機液肥は腐敗しないように水分を50%以上に濃くしており、今まではドロドロの粘性で、匂いが強く扱いにくい物でした。酵素分解すれば低分子となりますが、コストがかかってしまいます。微生物で発酵させることによって低分化し、機能性を高めることに成功しています。寒い冬では微生物の働きが緩慢で有機肥料は効きにくいですが、プロバイオリキッドは微生物で発酵低分子化した液肥なので効かすことができます。また、完全水溶性で土に残らず、効かしたい時に効かしたいだけと使えるので、病害虫管理が楽となります。是非、ご活用ください。

「農産発酵こつぶっこ」で抑えきれなかった雑草対策が確立されつつあります。

食酢を雑草へ葉面散布することで、濃度障害を起こさせ、雑草を枯らすことができます。稲には影響が出るため開花の時期は散布できませんが、それ以外の時期では影響がありません。ヒエなどのイネ科雑草は逆に開花時に散布して対処します。クログアイも対処できるので重宝いたします。弊社も除草酢の販売を計画しています。有機栽培間ににとって良い技術と思います。資料を添付しますので見てください。

アオミドロにつきましては、「畑の鉄人」の施用で対処できます。粉状の物をパラパラ、アオミドロに散布する要領です。浮草は今のところ水を落とすしかなく、抑草状況と稲の生育をみながら、落水を試みることになります。まずはご案内申し上げます。

【参考資料】

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