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2.高品質・多収穫の絶対条件

健全生育 ブドウ糖>窒素

植物体内で「窒素」と「ブドウ糖」が結合して「タンパク質」となり、これが「収穫物」となります。天候に恵まれ光合成が盛んに行れたり、アミノ酸の吸収などで「ブドウ糖 > アンモニア」の状況が作られます。

このブドウ糖が多い状況が「糖度が高く」おいしいということです。尚且つブドウ糖が多い場合は、追肥すれば余ったブドウ糖と追肥の窒素が結合し、多収穫となります。ブドウ糖が沢山ある状況での追肥が有効となります。

ブドウ糖 + 追肥 (窒素) = 多収穫 (大玉)

勿論、追肥もアンモニアよりアミノ酸の方がブドウ糖の消耗が少なくブドウ糖が多い農作物となります。

不健全生育 窒素>ブドウ糖

悪天気のため光合成でのブドウ糖の生産量が少なかったり、肥料を多く施用しすぎた場合は、ブドウ糖よりアンモニア (硝酸態窒素) が多くなります。窒素同化作用で「ブドウ糖」と「アンモニア」が結合し、収穫 (タンパク質) はできますが、今度は窒素が残ってしまいます。この窒素が「未消化窒素」で、タンパク質になりきれなかったアマイド・アンモニア・硝酸態窒素などで、発ガン物質の亜硝酸を体内で発生させる原因となります。

この未消化窒素を狙って虫や病原菌がやってきます。未消化窒素の多い植物の朝露には窒素が含まれ、そこに病原菌が付けば、その窒素で繁殖するのです。アンモニア臭がするトイレなどハエや蚊が多いもの、汗をかいたら蚊やブヨに刺されやすいのも、害虫はこれらの物質を好むからです。

アンモニア>ブドウ糖のバランスでは絶対に安全で、おいしい農作物は収穫できません。常にブドウ糖が多い、ブドウ糖>アンモニアのバランスを作って行くことが大切です。

アミノ酸での吸収はブドウ糖を貯蔵できるので、アミノ酸での吸収をできるだけ図りましょう。そのために、アンモニア (硝酸態窒素))での吸収の化学肥料は使わず、有機質肥料の施用をお勧めします。しかし、有機質肥料が腐敗分解すればアンモニアが発生するので、腐敗しないように発酵させた有機質肥料 (発酵肥料)を施用して、アミノ酸の吸収を図ることが大切です。また、発酵肥料を畑に施用しても、土に腐敗菌が多い状態で、畑で腐敗すればアンモニ(硝酸態窒素)発生となります。土ごと微生物管理し、アミノ酸の吸収を図ることが大切です。窒素成分の供給は、必要な時期に必要量、過不足なく、アミノ酸での吸収を図っていくことが大切です。そのために微生物管理された発酵肥料 (アミノ酸)が重要となります。

アミノ酸の吸収の利点

  • 植物体中の糖含率アップ ⇒ 糖度アップ
  • 未消化窒素の消化
  • 樹勢の維持
  • 貯蔵養分の増加 ⇒ 多収穫
  • 耐病性、病害虫の軽減・登熟・日持ち

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