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私たちのこと

農業への思いと方向性

私は有機質肥料の生産流通という仕事を通じて農業にかかわってきました。入社当初は肥料の仕事なので、のどかな地方に出向き「お前の肥料を使って、こんなに良い物が収穫できた」とナスビやスイカを抱えきれないくらいにいただいたり、「おいしいみかんを作りたいから甘くなる肥料を作ってほしい」「おかげで農林大臣賞がとれたよ」と喜ぶお茶農家・・など、全国の農業に接し「なんて良い仕事なんだろう」とやりがいを抱きながら、肥料の仕事に浸っていきました。

しかしながら、いつしか農業は長い時間をかけて、どんどん衰退していきました。価格の安い輸入農産物が増え、日本の農業に大きな打撃を与え、そのために後継者がいなくなり、みかん山が伐採されたりと、田舎の景色がどんどん変わっています・・・

農業を取り巻く様々な環境の変化もとても激しく、努力を重ねてきましたが、状況は好転せず、生産資材費を切り詰めるなど、現在は加速度的にどんどん厳しい状況に追い込まれています。

一方では、身近な人たちが病気になっていく姿を見ながら、食べ物や農業の方法が間違っていると、いつしか肌身に感じるようになりました。

農業低迷の原因はさまざまあるでしょうが、一番の理由は「農作物がおいしくない」という単純な所にあるのではと思えてきました。全体的に「また食べたい」と思えないものになっていると思います。

おいしくないから消費が低迷し、消費が低迷するから農産物の価格が安くなり、利益が出ないので、効率が優先され、できるだけ手間と費用がかからない方法 (化学肥料・農薬) が選択されました。

良質堆肥などによる土づくりが省かれるなど、手塩にかけておいしい物、良い物を作ろうという努力や意識が次第になくなっていきました。

畑土も疲弊し、化学肥料に依存するためどうしても窒素過多となり、病気や害虫が多発するので農薬散布が常となり、見た目はきれいですが、中身は優しさのない無機的で薬臭い、おいしいとは言えない農作物になっていきました。

それらは本能的に察知され、「もういいわ」と消費が進まなくなっていると思います。この悪循環が現在の農業の姿だと思います。そして、この悪循環が繰り返へされた結果として食に対する興味や関心、喜びが薄れ、アトピー、糖尿病、成人病、鬱、自殺者が増え、肉体的にも精神的にも健康を阻害し、社会不安が広がっているのだと思います。

 人は食べ物を食べて生きているわけで、その食べ物の良し悪しによって、体や心に大きな影響が長い時間をかけて表れているのです。

 現在の様々な社会不安の責任は食べ物を生産する農業にかなりのウエイトがあると感じます。

 このままでは、農業も社会もますます悪化の一途を進むだけです。なんとか農業を変えていくことが私に課せられた使命・役割と解釈し、一歩でも前に進むため、全力を注いでいこうと覚悟を決めました。

 そのようなことで、まずは「おいしい農産物」を作ることから始めています。しかもどんぐりの背比べではダメで、とんでもなくおいしい物を目指します。

いままでの技術では難しく、世界中のさまざまな有機栽培の技術を研究開発し、今までにない技術も駆使して、日本一ではなく、世界一、いや宇宙一の意気込みでおいしい物を目指します。 

おいしすぎて思わずおかわりしてしまうお米、やめられない止まらないお芋、ほっぺたが思わず落ちてしまう果実、天にも昇るようなお酒、消費者が飛びつく物を作って初めて消費が確実に進みます。

「おいしい」との感情は本能的なもので、健康に良いものが絶対条件となります。つまり生命力が向上するような、食べて元気になる、病気が改善する農産物を目指します。

なぜなら、我々の健康を支えてくれる物は特別な薬でも健康法でもなく、お医者さまでもなく、最も日常的な毎日の食事・食べ物が重要であるからです。

そのような農産物であれば、まったく価値が変わってきます。農産物だけでなく、農業自体の価値も大きく変わってくるでしょう。消費者も、食べることにより喜びと肉体的・精神的健康を手にいれ、農産物や農業に対する興味がわき、理解や感謝が生まれます。農家にとってもやりがいが生まれ、良い農産物を作る意識や意欲が益々進みます。

そのような良いものを作ろうという発展的な意識の循環が社会の秩序と健康を取り戻し、民族の繁栄につながると確信します。

私どもはできる限りそのような農業をサポートする技術や資材の研究開発を進め、共感いただける生産農家を支援していきたいと思います。また、共感いただける消費者を募り、そのような価値ある農産物の消費や流通を進めていきたいと思います。ご共感いただける方、この指とまれでお待ちしておりますので、御一報ください。よろしくお願い申し上げます。

代表取締役社長 安保英樹

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