
お世話になります。ケイ酸のお問い合わせありがとうございました。
ケイ酸は必須元素ではないのですが、有用元素として注目されている物です。特にイネ科については、品質、収量、病害虫、倒伏に最も影響の出るものと思います。貝化石にはケイ酸が16%含まれておりますが、効きにくい物です。
土の中にはケイ酸が最も多く存在しますが、緩効性で効きにくいものです。アルカリに注意してください。化学肥料ではケイ酸加里であるとかケイ酸カルシウムとか色々ありますが、有機JAS適合ではありません。有機JAS適合では以前に鉱物を低温焼成した効果の高い肥料がありましたが、現在は販売中止になっています。良い肥料でしたが、販売再開の目途が全く立たなく、弊社としてはあきらめざるを得なく他の検討をしました。
ケイ酸は稲にとっても大変重要で品質、収量、食味、病害虫にとっても有効です。稲作にとって10a当たり110kgを吸収されており、そのうちの60%は水や土から供給されますが、そのうちの40%は肥料で補う必要性があります。
いろんなケイ酸資材を何通りかの分析したり、微生物など使って溶けやすくなるよう挑戦しましたが、鉱物を溶かすことは有機JASでは今のところ難しいです。
ある業者からの依頼で、粉末を造粒できないかとご相談を受けていました。白ぽいふわふわした粉末で、いろんな造粒方法を試しましたができませんでした。この粉末は地面の温度を下げる機能があるとのことで、興味を持ちました。
当時は鉱物ケイ酸の可溶化を検討しており、それが難しいとわかり、この粉末に研究がシフトしました。調べていきますと、ケイ酸90%程度の物で、もみ殻を特殊な装置で低温焼成したもので、炭化しておらず、非結晶でふわふわしたものです。可溶性ケイ酸も多く存在します。結晶化していないので溶けやすく、吸収利用されやすいものと考えられます。医療や化粧品やガラスなど様々な用途があります。しかも有機JAS適合となっています。有機JASに使える効きやすい肥料は今のところこれしかないと考えています。
水10a当たりの改善目標値は15mg/乾土100g以上なので、たいていは10kg/10aで目標のケイ酸量を確保できます。
それで、品質、収量、食味、病害虫にとってもどれだけ成果を出せるのかが焦点になります。私どもは今年度、試験研究を進めていきたく思います。品質、収量、食味、病害虫はこれからの農業にとって大変重要な技術となるからです。しかも農家の手元にあるもみ殻なので、将来的には農家で生産できればと思います。
ご興味をもっていただきましたら幸いです。






