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2020-05-18

肥料について

大きく分けて、慣行栽培(一般的な栽培)と有機・無農薬栽培に分かれます。今の日本では有機栽培は全体の1%にも満たないため、流通されるほとんどの農産物は慣行栽培になります。 慣行栽培とは… 農薬、化学肥料を使用します。化学肥料は、与えたらすぐに吸収でき農産物が急成長、病害虫が発生すれば農薬で対処。即効性があり効率よく大量生産が可能です。 化学肥料の主な原料:無機物、生命体ではない成分そのもの(石・金属・ガラスなど) 有機栽培とは… 無農薬、有機肥料を使用します。有機肥料は、土の中の微生物が分解し、ゆっくり効いていきます。 有機肥料の主な原料:有機物、生命のあるものや、あったもの(肉・魚・野菜・穀物・みそなど) そもそも、肥料とは、植物を生育させるための栄養分。昔のひとは、焼き畑の灰、家畜の糞尿、家畜や獣の骨、干鰯や油粕、下肥(人の糞尿)などが使われていました。有機物ばかりです。 化学肥料が出てきたのは、1840年頃。農芸化学の父 リービッヒ(ドイツの化学者)が、植物は無機栄養で生育すると明らかにし化学肥料の基礎をつくりました。日本は19世紀末から化学肥料の生産を開始。太平洋戦争後にも、肥料工業の復興が優先され食料不足の解決に貢献してきました。 ・遺伝子組み換え飼料で飼育された畜産推肥( 牛糞、豚糞、鶏糞など ) ・遺伝子組み換え肥料( 菜種油粕、大豆油粕、オカラ粕など ) ・汚泥肥料、生ゴミ肥料 上記のような畜産堆肥、遺伝子組み換え肥料、汚泥肥料、生ゴミなどは、「腐敗分解」します。そのため、畑に腐敗菌や病原菌を増やすこととなり、作物の生育を悪くするだけでなく、アンモニア、硝酸態窒素が多く発現、窒素過多、病害虫の被害が多くなることがあります。また、その土で育つ農産物は硝酸イオン濃度が高い農産物となってしまい、硝酸イオン濃度が高いと、糖尿病・成人病の原因になると言われています。 化学肥料より有機農法の方がより腐敗していることです。 これは遺伝子組換え飼料で育てた鶏糞を使用しているため、このような結果となりました。 有機農業は安全安心という事で普及が進んでいますが、有機肥料でも上記のように悪い結果となる肥料が多く存在しています。 安全安心、おいしい有機栽培を目指すならば、使用する肥料を厳しく吟味する必要があります。

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