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2.要素相互作用

ミネラルのバランス

ミネラルは光合成や生体(酵素)反応の触媒作用など、植物の生育に必要不可欠です。マグネシウムなどを補給して、良い成績が一時的に現れますが、その成果が続かない場合があます。それは各種ミネラル成分が「拮抗作用」と「相乗効果」の関係が複雑に絡み合っているからです。

マグネシウム、亜鉛、ホウ素、鉄などを効かせれば、カルシウムが効かなくなったり、りん酸を効かせれば鉄が効かなくなったりします。バランスが崩れイタチごっこに陥ります。また、土壌にミネラルが豊富にあっても、鉄やカルシウム欠乏のように、水分不足で吸収できなくなっている場合も良くあります。(トマトの尻腐れ)

ミネラルの全ての要素を過不足なく与えることが大切と思っています。

有機栽培はミネラルを重視していないことが多く、バランスを崩しているケースを多く見てきました。全体的に補っていくことでバランスが取れ、より良い成果が続きます。それを可能とする為、有機栽培における総合ミネラル資材として「ミネラルエナジィ」を開発しました。ミネラルの供給は基礎的な土づくりと考え、各種ミネラルを過不足なく、全体的にバランス良く吸収させることが肝心要です。

植物活性から、健康野菜のためのミネラルへ

植物の生育を良くするために「何時、どのミネラルを施用したらよいか」「どのミネラルが不足しているか」と対処的な考えをします。適切なミネラルのバランスはどこにあるのでしょうか?

地球上には生命に必要な非金属元素は多量元素の酸素(O)、炭素(C)、窒素(N)、水素(H)、リン(P)と少量元素のイオウ(S)、塩素(Cl)、微量元素のフッ素(F)、ケイ素(Si)、超微量元素のヨウ素(I)、ホウ素(B)の11種類で有機物を合成しています。

また、金属元素は多量元素のカルシウム(Ca)、少量元素のカリウム(K)、ナトリウム(Na)、マグネシウム(Mg)、微量元素として鉄(Fe)、亜鉛(Zn)、ストロンチウム(Sr)、ルビジウム(Rb)、鉛(Pb)、マンガン(Mn)、銅(Cu)、超微量元素としてアルミニウム(Al)、カドミウム(Cd)、スズ(Sn)、バリウム(Ba)、水銀(Hg)、セレン(Se)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、ヒ素(As)、コバルト(Co)、バナジウム(V)の23元素が生命を機能させています。

これらの生命に必要な元素の全てがバランスよく含まれているものがあります。母なる「」です。様々な生命体はおよそ40億年前に海の中で誕生したと言われています。

赤ちゃんは母親のお腹で、羊水に浸かって10カ月かけて育ちます。この羊水の主要な成分はナトリウム、カリウム、カルシウム、塩素で、海水と同じです。さらに人間の血液や体液も海水の成分と似ていると言われます。これは、生命にとって海のミネラルが必用なことの証明です。植物の培養なども栄養があれば、細胞はできますが、ミネラルがなければ生長いたしません。ミネラルは生命の営みに深くかかわっています。

人間は動植物など、食べ物をとおしてミネラルを摂取していますが、最近の野菜にはミネラルが少なく、健康に大きな影響を与えています。ミネラル豊富なおいしい野菜を作って、健康増進に役立つことが本来の農業の役割であり、ミネラルの基本的な考えと思います。

沖縄長寿説

沖縄は細長い形の島で海に囲まれています。毎年台風が来て、沢山の海水が雨と共に農地に降り注ぎます。沖縄の畑には毎年大量のミネラルがバランスよく供給されていることになります。戦前は離島の為、ミネラル豊富な野菜、果物など島で生産される物だけを食べていたため、長寿日本一を保てたとの説があります。戦後は空輸などで、沖縄以外の野菜や果物が入荷するようになり、ミネラルバランスは本土並みとなり、長寿日本一の座を奪われた様子です。

また、種子島の安納芋は甘みが強く、クリ-ミ-なのが有名です。この芋は安納地区で生産されており、安納地区は海の近くで、海水を常に浴びている為、おいしい芋が出来ると地元農家が言います。

美味しさや健康を育むミネラルバランスの基本は海にあると思います。海洋ミネラルが入っている「ヒューマスエナジィ」や「ミネラルエナジィ」を利用することによって、ミネラルバランスが整います。また、「大和濃縮にがり」の葉面散布も効果的です。

濃縮して製造している為、微量ミネラルが多く、コーヒーに数滴入れれば、味が全く変わってしまう程です。 是非、ご活用いただき、美味しくて優れた野菜を作ってください。

キュウリのマグネシウム欠乏症葉脈間が黄白化する。

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