有機水稲ーこつぶっこ勉強会 開催報告(2025.07.10)

大和肥料では、有機水稲栽培で大きな課題となる「雑草」への対策として、魚粉発酵ペレット「こつぶっこ」を表層施用しています。田植えと同時に①元肥、②抑草を行うこの省力栽培を、20年以上にわたり実践しています。
こつぶっこ勉強会は2021年7月滋賀県東近江市、2022年7月新潟県中魚沼、2023年7月愛知県豊田市、2024年新潟県南魚沼市など毎年全国で実施しています。
この勉強会では、既に有機水稲栽培に取り組んでいる方の技術をより高めることや、有機稲作にこれまで取り組んでいない方々にも有機稲作への理解を深めていただき、今後の転換のきっかけとなることを目指しています。あわせて、これから日本各地で有機米の取り組みが広がっていくための一助となることを願っています。
今回は新潟県南魚沼市の(有)笠原農園様にご協力をいただき、こつぶっこ勉強会&圃場見学を開催しました。今回、開催地の新潟県だけでなく、長野県や山形県、茨城県、石川県など多数の県から約20名の方にご参加いただき、全国各地で有機稲作への関心の高まりを感じています。
こつぶっこ勉強会ー原理原則や活用事例の紹介ー
こつぶっこでの抑草を成功させるにはいくつかのポイントがあります。勉強会では、こつぶっこが抑草する原理や使用時の原則を説明し、さらに笠原農園様からこつぶっこ使用時のコツなどもお話いただきました。


笠原農園の圃場見学
座学が終わると、実際に笠原農園様にこつぶっこ圃場を見せていただきました。
いくつかの圃場を見ながら、笠原さんから実際に行った田植えまでの流れや施肥方法などをご説明いただきました。



参加者の方々からも多数の質問がなされ、とても活発に意見交換を行っていました。
今年はこつぶっこ施用で抑草が上手くできなかったという参加者さんも、「コツを覚えたので来年再挑戦してみる」と意気込んでいたり、「これから有機米に挑戦してみようと思う」と言ってくださる参加者さんがいたりと、勉強会を通して有機水稲栽培への理解・関心が深まり、有機米への期待度も高まったのではないかと感じています。
今年から「BOTANICAL GARDEN」という植物質発酵ペレットを新発売しており、使用いただいた方からの事例も集まってきています。有機質肥料による抑草対策をより活発にしていき、さらにこれからの有機水稲栽培が盛り上がっていくことを期待しています。
今回ご協力いただいた(有) 笠原農園様、ご参加いただいた皆さまには深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
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