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2021-09-30

無農薬有機栽培でお米の生産を行っているが、収量が5俵/10a程度で、もう少し収量を増やしたい。どのようにしたらよいか教えてください。

2.分けつが弱い

「原因」土中に肥料が残っていて、水を入れると還元状態となり、ガスが沸く(硫化水素)。ガス沸きがあると、根が張れなくなり、分けつも弱く、生育も悪く、収量も品質も悪くなる。

イオウチェッカ- 水田での硫化水素の発生度合の試験方法

<対策>代掻き時に「畑の鉄人」(鉄資材)を20㎏/10a施用すれば、硫化水素は硫化鉄となり、ガス沸きは止まり、生育が旺盛になります。水田のガスを調べていただき、対処ください。

3.栄養不足

栄養(肥料)が少ない。事例では「農産発酵こつぶっこ」を元肥(水田抑草対策)60㎏/10a、追肥60kg/10aの施用で8~11袋収穫できている。土づくりや施肥量を増やしてみる。

4.日照不足

葉で光合成を行い、同化養分を実に運び、稔がある。天候が悪いと光合成が少なく、収穫が悪くなる。光合成を向上させる成分として「ケイ酸マグネシウム」がある。代掻き前に「マインマグN」(鉱物ミネラル・有機JAS)を30~45㎏施用すれば良い。また、特に出穂~登熟期にかけて必要な成分だが、水温が30℃を超えるとケイ酸の吸収が悪くなるので、同じく「ケイ酸マグネシウム」の「稲穂豊穣ミネラル」を出穂直後に2~3回散布すれば、光合成機能が向上し1袋/10a程度増収している。

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